CIDRとは
CIDR(サイダー:Classless Inter-Domain Routing)はIPアドレスの範囲を指定する方法。
ネットワークアドレスとサブネットマスクの長さをスラッシュ(/)で区切ってビット単位で表記する。
例:10.0.0.0/8や192.168.1.0/24
この数字はネットワーク部分として固定されるビット数を表し、残りのビット数がホスト部分として自由に設定できる範囲を示す。
ネットワークアドレスのドットで区切られる各部分はそれぞれ、第一オクテット・第二オクテット・第三オクテット・第四オクテットと呼ぶ。
/8なら8ビット分(第一オクテット)がネットワーク部分として固定される/16なら16ビット分(第一と第二オクテット)がネットワーク部分として固定される/24なら24ビット分(第一と第二と第三オクテット)がネットワーク部分として固定される- この場合は第四オクテット分のみがホスト部分として自由に設定できる範囲となる
例
/8の場合
- 例:
10.0.0.0/8 - サブネットマスク:
255.0.0.0 - ネットワーク部分:
10 - ホスト部分:
0.0.0から255.255.255 - 範囲:
10.0.0.0から10.255.255.255
/16の場合
- 例:
10.0.0.0/16 - サブネットマスク:
255.255.0.0 - ネットワーク部分:
10.0 - ホスト部分:
0.0から255.255 - 範囲:
10.0.0.0から10.0.255.255
/24の場合
- 例:
192.168.1.0/24 - サブネットマスク:
255.255.255.0 - ネットワーク部分:
192.168.1 - ホスト部分:
0から255 - 範囲:
192.168.1.0から192.168.1.255
目的
CIDRを導入することで、柔軟にIPアドレスの範囲を指定でき、アドレス空間の効率的な利用や、インターネットのルーティングテーブルの縮小が可能になった。