概要
AWSでネットワーク(VPCやサブネット)を設計する際の主なポイントをまとめる。
設計時は、拡張性・冗長性・セキュリティ・運用のしやすさを意識して構成を検討する。
VPC設計
- CIDRブロックはプライベートIPアドレス範囲から選ぶ
- 例:
10.0.0.0/16など - 他のVPCやオンプレミス環境と重複しないように注意
- 例:
- 将来の拡張を考慮して大きめに設計する
- /16など広めの範囲を推奨
サブネット設計
- サブネットは/24が標準的
- 1サブネットあたり254個のIPアドレスが利用可能
- アベイラビリティゾーン(AZ)ごとにサブネットを分割
- 高可用性・冗長化のため、複数AZに分散
- 用途ごとにパブリックサブネットとプライベートサブネットを使い分ける
- パブリックサブネット:外部公開が必要なリソース(Webサーバーなど)
- プライベートサブネット:外部公開不要なリソース(DBサーバーなど)
ルートテーブルとインターネットゲートウェイ
- パブリックサブネットにはインターネットゲートウェイ(IGW)へのデフォルトルート(0.0.0.0/0)を設定
- プライベートサブネットはNATゲートウェイやローカルルートのみ設定
- ルートテーブルはサブネット単位で関連付ける
セキュリティと運用
- セキュリティグループやネットワークACLでアクセス制御を設計
- システムや環境ごとにVPCを分けると運用しやすい
- IPアドレスの割り当てやサブネット分割は、将来的な拡張や統合も考慮する
その他のポイント
- Elastic IPアドレスの利用は必要最小限に
- オンプレミスや他VPCとの接続(VPN/Direct Connect/Peering)を考慮する場合は、IP重複やルーティング設計に注意