AWSネットワーク設計のポイント

2025/08/30

概要

AWSでネットワークVPCサブネット)を設計する際の主なポイントをまとめる。

設計時は、拡張性・冗長性・セキュリティ・運用のしやすさを意識して構成を検討する。

VPC設計

  • CIDRブロックはプライベートIPアドレス範囲から選ぶ
    • 例: 10.0.0.0/16 など
    • 他のVPCやオンプレミス環境と重複しないように注意
  • 将来の拡張を考慮して大きめに設計する
    • /16など広めの範囲を推奨

サブネット設計

  • サブネットは/24が標準的
    • 1サブネットあたり254個のIPアドレスが利用可能
  • アベイラビリティゾーン(AZ)ごとにサブネットを分割
    • 高可用性・冗長化のため、複数AZに分散
  • 用途ごとにパブリックサブネットプライベートサブネットを使い分ける
    • パブリックサブネット:外部公開が必要なリソース(Webサーバーなど)
    • プライベートサブネット:外部公開不要なリソース(DBサーバーなど)

ルートテーブルとインターネットゲートウェイ

  • パブリックサブネットにはインターネットゲートウェイ(IGW)へのデフォルトルート(0.0.0.0/0)を設定
  • プライベートサブネットはNATゲートウェイやローカルルートのみ設定
  • ルートテーブルはサブネット単位で関連付ける

セキュリティと運用

  • セキュリティグループやネットワークACLでアクセス制御を設計
  • システムや環境ごとにVPCを分けると運用しやすい
  • IPアドレスの割り当てやサブネット分割は、将来的な拡張や統合も考慮する

その他のポイント

  • Elastic IPアドレスの利用は必要最小限に
  • オンプレミスや他VPCとの接続(VPN/Direct Connect/Peering)を考慮する場合は、IP重複やルーティング設計に注意