単一障害点とは
システムを構成する要素のうち、その要素が停止するとシステム全体が停止してしまうような箇所のこと。
問題点
- 可用性の低下: 単一障害点に障害が発生すると、サービス全体が停止し、ユーザーが利用できなくなる。
- 信頼性の喪失: 頻繁なサービス停止は、ユーザーからの信頼を失う原因となる。
- ビジネス機会の損失: ECサイトや金融システムなど、サービス停止が直接的な収益減につながる場合がある。
対策
単一障害点をなくすためには、冗長化(リダンダンシー)が基本的な対策となる。
- サーバーの冗長化: ロードバランサーを用いて複数のサーバーにリクエストを分散させる。1台が故障しても、他のサーバーでサービスを継続できる。
- データベースの冗長化: プライマリ・セカンダリ構成やマルチAZ構成をとり、障害発生時には自動でフェイルオーバーさせる。
- データセンターの冗長化: 複数のアベイラビリティゾーン(AZ)やリージョンにシステムを分散させることで、データセンター規模の障害に備える。