概要
システムの可用性を高めるための冗長構成には、主に Active-Active と Active-Standby の2つの方式がある。
どちらの方式を選択するかは、対象となるコンポーネント(Webサーバー、DBなど)の特性によって決まる。
なぜ使い分けるのか
- Webサーバー(ステートレス): 各リクエストが独立しており、どのサーバーが処理しても結果は同じである。そのため、リクエストを分散しやすいActive-Active構成が適している。
- DB(ステートフル): データの書き込み順序や一貫性が重要。複数のサーバーが同時に書き込みを行うと、データの不整合(スプリットブレインなど)が発生するリスクが高まる。そのため、安全にデータを管理できるActive-Standby構成が好まれる。